プロレタリア

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

いやー、面白い面白い。固有の名前を持たない登場人物たちによる群像劇が段々と、彼らが行動を起こそうとするにつれ、名前を持つようになり、それが物語のクライマックスの流れと連動している、という構造も素晴らしい。
遥かに期待以上の傑作でした。映画の『戦艦ポチョムキン』を観たくなった。