あらすじシリーズ「愛という檻(おり)」

桃子の母親の作った借金の肩代わりに無料レンタルサーバとして酷使されるコンピューターおばあちゃん。なんとか救い出そうとする桃子であったが逆におばあちゃんをクラッキングしてしまい、冷や汗4㍑。庭に咲くコスモスが揺れる音を微かに聞きながら、後悔のやけ食いと称してきな粉棒をむさぼり食う桃子と母。そんな二人を縁側に座って見つめる父の目からは自然と涙が沸騰する。まるで門出を祝うかのように・・・。桃子14歳、春の訪れはまだ、遠い。