暴力について。自身の暴力について。
ときどき、無性に暴力を振るいたくなる。自分と近しい人間にはそういう感情は起きない。その反面、遠い人間たちには、醜く激しく暴力を振るいたい欲求が滲み出してくる。骨と骨のあいだから、臭い汁のようにどこからか洩れてくる。
それをどうすればいいか、いつも途方に暮れる。ただ、目は背けないようにはしている。だが、それはむしろ欺瞞なのかもしれないね。(うん、そうかもしれないね)
自分の作品には暴力的なものをたくさん出してきた。はっきりと描かなくても、でもなんとなく感じ取れるような風に。たぶん、これからも出す。