時間入れ忘れた

僕たちの青春はいったいどこへ行ってしまったんだろう?
ふと、思った。
インターネットには擬似青春というか、無意識のうちの青春の模倣が溢れている。
自分の理想(大抵は、青臭い)を語ったり、熱っぽく議論したり(大抵は、青臭い)。
夜中にチャットをしていると、放課後、教室や部室であてもないおしゃべりをしていた事を思い出す。
なんだかもう、泣いてしまいそうだ。あの頃、僕と話していた色々な名前、色々な顔、色々な声の人たちは今、元気だろうか。名前を思い出せない人も、顔を忘れてしまった人も、いまだによくその声を覚えている人も。
インターネットで言葉をふるい、言葉を紡ぐ僕たちは、どこかへいってしまった青春、僕たちの失われた青春を取り戻す、そんな無意識の代償行為をしているのかもしれないね。