こっちに書きますねー。
比べてしまうけれど、舞城の「煙か土か食い物」の方は救いようのある物語だからとても好きだ、と言えるなあ。それを「甘い」と言う意見もあるようだけど。僕は甘いものが好きなのかな。
奈津川四郎が母の復讐をしようとするのと、鏡公彦が妹の復讐をしようというのでは、何かこう決定的な違いがある。死んだ死んでいない、じゃなくてね。もしかしてそれって「妹萌え」なオタクたちへ向けた辛辣なものなのかな。
ああ、何となく分かってきたぞ、舞城は何だか健全だと感じたんだ、僕は。あの家族愛を。と言っても「煙か〜」しか読んでいないんだけど。(もちろん「暗闇の中で子供」も「世界は密室でできている。」も読みます。)
でも、「フリッカー式」では、おそらく敢えてなんだろうけれど、救いを用意しなかった。むしろ最後の最後まで、主人公と読者の望みを断ち切り続けた。そんな終わり方しないで、って思っちゃった。
あと、明日美は何だったんでしょう、彼女は必要だったのか。
でも、佐藤の他の作品も読みそうだな、俺。鏡家サーガか。